さいたま市にある道祖土(さいど)小学校PTA会長のブログ

さいたま市立道祖土(さいど、と読みます)小学校のPTA会長が、PTA活動や活動に対する思いなどを綴っていきます。

PTA活動のIT化推進について

PTAというのは、(おそらく、たいていの学校で)基本的にアナログな組織のようです。そんな中で当校PTAですが、結構IT化が進んでいる方ではないかと思います。

 

例えば、本部メンバー同士の普段のやり取りにはLINEを使っています(グループを作ってのトークと、時にはノートにまとめたり)。この程度は皆さんやっているかもしれません。加えてグループウェアも導入していて(サイボウズLive)、ある程度大きなテーマだったりプロジェクト的なことは、こちらの掲示版にトピックを作成して議論します。その他GoogleにPTA本部のアカウントを作成し、本部宛てのメールはこちらで管理。ファイルの共有にはGoogleドライブを使用しています。

 

また、PTA本部の事務所(学校の会議室です)にはPCが3台+プリンタがあって、本部や各委員会での作業に使用。PCは役員みなさんで共有しているので、アカウントをいくつか作成してセキュリティを確保(ネットワークには接続せず)。


こんな感じですが、今年はもう少し踏み込んでIT化を進めたいと考えています。具体的には以下のようなこと。

① ネットワーク化(インターネット接続+LAN構築)
② 共有ドライブをGoogleドライブからDropbox
セキュリティポリシー等の整備


①ですが、現在スタンドアロンでの運用のためファイルの受け渡しや、セキュリティ関係のアップデート等に非常に手間がかかっている状況。またメールや共有フォルダ等についても、せっかく運用しているのに本部のPCからは見ることができないというジレンマもあります。さらに、「ネットワークから切り離されている」ことは、一見セキュリティ上安全なように見えますが、結局外部とのファイルのやり取りは発生するので、セキュリティのアップデートがリアルタイムに行われていない分リスクが高かったりしますし、そもそも人手を介したファイルのやり取りというのはそれだけでリスクが高い状況です。


そんな理由から、コストはかかりますが、やはりネットワークに接続することが必要ではないかと。なお、学校のネットワークには(もちろん)一切接続しません。

方法は、コスト面から考えてSIMフリーバイルルータ+格安SIMの組み合わせになると思います。PTAで導入する場合、支払を口座振替等でできる(つまり、クレジットカード払いでない)必要があるのですが、ここ1年ほどで大手がいくつか口座振替に対応し始めたようです。というわけで、モバイルルータと格安SIM業者を検討中。

 

②は、現在はGoogleドライブを使っているのですが、個人アカウントがある場合の使い勝手、PC上でのファイル関連付けなどの動きなど、総じてDropboxの方が良いということで切り替えることにしました。これは好みの問題も大きいかもしれません。

 

③について、現状も学校教職員用のセキュリティガイドラインに準じて運用しているのですが、学校のネットワークからは切り離されていますし実務的なところもだいぶ異なりますので、改めてPTAとしての運用を見直し、整備したい。。同時に、役職ごとのアクセス権限なども棚卸しをして再確認する必要がありそうです。

 

と現状はこんなところですが、急にはできないので徐々にということと...もう一つ、IT化を進めるにあたって注意すべきこと。

 

PTAに参加していただく保護者の方みんなが、必ずしもそういったITやネット関係に明るいわけではないということ。

 

自分が好きで普段から使っているとついつい忘れがちで、また便利だからといってどんどんIT化を進めてしまいがちですが、その一方でついて来られなくなってしまう人がいないように、気をつけなければいけない。さらに、このことでPTAへの参加を躊躇してしまうとか、そんなことがあっては本末転倒ですから...

 

効率化、便利さを促進したい気持ちと、PTA活動にハードルを作ってはいけないというところでジレンマではありますが、徐々に進めていきたいところです。

 

 

三世代ふれあい広場

6月11日、「三世代ふれあい広場」が開催されました。

 

三世代ふれあい広場とは、高齢者を含めた地域の方々・保護者・子供の三世代で、さまざまな昔遊び(竹馬、ベーゴマ、けん玉、紙鉄砲、竹とんぼ、お手玉、あやとりetc…)を楽しもう!というイベントで、道祖土小学校区の「育成会」が主催しているものです。

 

土曜日に学校公開(授業参観)と並行して開催されるので、保護者も一緒に参加できるようになっています。道祖土小PTAはお手伝いということで参加させていただいています。

 

この三世代ふれあい広場、毎年行われておりまして、僕も長女が小学生の頃から何度か参加しています。で、毎回思うのですが、今の子供たちって、こういう昔遊びが結構上手なんですよね。

 

ベーゴマ、けん玉、その他...今の子供たちは(さいどっ子は特に)学校などで、普段からこのような遊びに触れることが多いからかもしれません。

 

そして、僕ら世代よりももっと上の世代、50代以上から地域の高齢の方々というのは、もちろんそういう遊びが非常に上手い(このような方々が昔遊びを子供に教えつつ各世代でふれ合おう、というのが、そもそもこのイベントのコンセプトですから)。

 

で、狭間の僕ら親世代、特に30代後半~40代前半はというと、あんまり上手ではないような気がするのですが、いかがでしょう?

(ちなみに僕は花の昭和47年生まれ、SMAPのキムタク・中居君、貴乃花親方、マツコ、ジダンなどと同い年です笑)

 

 

ベーゴマって、回せます?

 

 

けん玉も、横の一番簡単なところに乗せるくらいはできますが、それ以上はちょっと...(汗)

 

 

竹馬も、だめでした...(練習すれば乗れるような気はしますが)

 

 

 

考えたのですが、僕ら世代の小学生の頃って、そういう昔ながらの遊びがちょうどスポイルされてしまった時期なのかな、と思います。一応メンコ、コマ回しなどは流行った記憶がありますが、電子ゲームからゲームウォッチが流行り、小5の時にファミコン発売。そのほかにもガンプラとか。昔の遊びから現代の遊びへ変わっていく、その移り変わりの初期が僕ら世代のように思います。そんな時期ですから、今の子供たちに比べて「昔の遊び」が「ちょっと昔の遊び」であったので、それをあえて伝えようとすることもなかったわけですよね。

 

 

ちなみに一つだけ、僕も「紙鉄砲」には一家言ありまして、良い音の出る紙鉄砲のコツを子供たちにレクチャーし、なんとか三世代ふれあいに貢献できた...ような気がします(笑)

 

 

とまあ、このような中、この昔遊び、子供たちはかなり好きなようです。見ていると純粋に楽しんでやっています。こういった機会はたいへん貴重ですし、とても良い企画だと思いますから、今後もお手伝いをさせていただければと思っております。

 

以下、三世代ふれあい広場の様子。

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運動会

5月28日の土曜日は、道祖土小学校の運動会でした。
 
最近は小中学校で春の運動会が増えているみたいですね。近隣の中学校2校でも一週前の21日に運動会(中学校なので体育祭ですね)がありました。うち一校は上の娘が通う中学で、僕はこちらに来賓として行ってきたところです。
 
さて、この小学校の運動会、競技の進行や直接的な運営はもちろん先生方が行うのですが、実はPTAも、縁の下の力持ち的な立場でかなりお手伝いに入っているのはご存じでしょうか?
 
具体的には自転車置き場の整理、駐車場案内、校内・校外の巡視、テント等会場設営の準備と片付け、来賓対応(受付・案内・お茶出し等)、広報活動(写真撮影その他)などなど...
 
正直言いまして、僕は妻がPTA役員をやるまで、運動会にここまでPTAが関わっているとは知りませんでした(というよりも、気にしていませんでした)。冷静に考えれば、あれだけの広さの場所での大きなイベントを先生たちだけで全て取り仕切るのは無理がありますから、保護者がお手伝いとして駆り出されるのは当然な流れではありますよね。
 
ですので、先生方のご尽力、地域の皆様のご協力はもちろんですが、保護者の皆さんの協力がなくては運動会はなかなか成り立たないということを知っておいていただけたら、うれしく思います。
 
 
それから、運動会の手伝いはPTAとしての活動の一つであり、人員はお母さん方が中心です(少数ですがお父さんもいます)。
 
しかしながら、特に運動会が終わった後の片づけ作業では、力仕事が結構あるんです(テントや机・椅子等の撤収作業、サッカーゴールの移動など)。これを運動会が終わった後に(ほぼ)女性だけでやるのは結構きついぞー!という声が以前からありまして。
 
 
そこで今年は運動会が終了した後(閉会式の直後)に、マイクでお父さん方のお手伝いを呼びかけてみたところ...
 
 
集まる集まる(笑)
 
 
たくさんのお父さん、お兄さん、卒業生に集まっていただき、あっという間に撤収作業が完了しました!(ほんと早かった)
 
 
すばらしい!!
 
 
本当にありがたいことですよね。
 
そして感謝と同時に、このことから感じたのは、お手伝いを進んでやってくれる潜在的なリソースというのは確実にあるんだな、ということ。なので、呼びかけ方であったり、受け入れる側のスタンスであったり、そういうことの工夫次第で人は集まる。かもしれない。
 
今後の活動に活かしていこう、と思った次第です。
 
 
それからもう一つ。
 
朝、開会式ではPTA会長として挨拶をさせていただきました。そこで驚いたのは子供たちの元気の良さ。
 
 
(前略)
 
 
「昨日はよく眠れましたか?」

「はい!」

 
(中略)
 
 
「今日一日、力を合わせて元気よく頑張りましょう!」

「はい!!!」

「以上で私からの挨拶を終わります」←子供たちの声に消されてよく聞こえない

 
 
みたいな。
 
 
僕も、全校生徒や保護者の皆さんの前での挨拶は初めてだったので若干カタくなっていたのですが(若干です)、これで一気に元気をもらうと同時に、背筋がピンとなる思いでありました。自分の頃は、こんなに元気だったかなあ...
 
 
なお、お天気は前日に雨が降りましたが当日は止み、また晴れ過ぎず、運動会に最適な空模様の下、子供たちは元気に競技をし...
 
今年から赤白に分かれて戦った運動会は、白組の勝利!に終わりました。みんな頑張りました。
 
 
 
運動会のひとコマ。

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第1回全体委員会でワールド・カフェ実施!(その3・最終回)

全体委員会でのワールド・カフェの話、最終回です。

 

このワールド・カフェ、実は以前に仕事でやったことがありまして(参加者としても、企画側としても)、そのときの印象がとても良かったので今回提案した次第です。

 

司会進行は僕が行いましたが、なるべくカジュアルな雰囲気になるように心掛けて進行。以下に、参加者の感想を簡単に。

(順不同、本部役員の感想+参加者から伝え聞いた感想です)

  •  周りで、楽しかったという感想を多く聞いた。模造紙にワールド・カフェの感想を書いている方もいた。
  • 楽しかったという感想を多く聞いたので、初めての役員で敷居が高いというイメージが多少は払拭できているのでは。
  • 前に役員をやった際は話を聞くだけだったが、今回は「参加した」という感じがある。
  • 最初はお題が難しいとの声もあったが、お菓子をつまんで頂きながら、次第に和やかな雰囲気で話も弾んだ。落書き的に模造紙に書きこむことにも皆さん楽しんでいた。
  • お菓子とお茶が女性たちのニーズを押さえていて良い!
  • もっと沈黙などがあるかな?と思っていたが次々に皆さんが話してくれた。4〜5人というのがとても良かった。
  • こんなカジュアル感じで気軽に話せるなら役員も嫌じゃない。他の委員会の人との交流ができたから、今後助け合いができそう。
  • 本部や委員会の垣根を越えて話せたのは良かった。
  • 自分も含めいろいろな方の意見や考えを話し&聞くことで距離も近くなった。また、今の思いなど本音も聞けて、とても実り多い時間だった。
  •  挙手で話を聞いても答えづらいがこの形式だと意見が出やすいし、出しやすい。
  • 「PTA活動にそもそも反対なので...」とはっきりいう方もいたが、反対なりに「どうしたら活動しやすいか」についての意見も出してくれた。
  • 温度差のある方も実際にいたが、それも今の気持ちとして受け止めて話が出来たことが良かった。
  • 「おやじの会」をもっと広めた方がいい。
  • おやじの会を含め、お父さんへの期待が高い。家事育児に仕事にPTA、お母さんばかり忙しい?お父さんだってPTAだよね。もっとお父さんの知恵と腕力も引っ張り出そう!

 

「おやじの会」の話が少し出ていますが、実は一昨年くらいから少しずつ、小学校でのおやじの会の活動も始めています(おやじの会が本格的になる前にPTA会長になってしまったわけですが...汗)。こちらもそのうち報告しますね。

 

ワールド・カフェの様子。

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当日の成果物である「模造紙」。

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時間的にかなりタイトになってしまったので、その点については反省です。しかしながら全体的には大成功と言えるかな?と思ってます。

会長の思いつきに快く協力してくれた副会長始め本部メンバーの皆さん、大変感謝しております。また当日手伝ってくれた旧本部のメンバー、そして、参加していただいた役員のみなさん、ありがとうございました。

 

(完)

第1回全体委員会でワールド・カフェ実施!(その2)

前回の続きで、全体委員会でのワールド・カフェ実施のお話です。

ワールド・カフェ自体は、具体的に以下のような流れで行いました。

  • 全体を4~5人程度の小グループ(テーブル)に分け、一つのテーマに沿ってトークを繰り広げる(道祖土小PTAは本部を入れて全部で100人程度ですから、およそ20テーブルができることになります)。
  • トークは15分~20分程度を1ラウンドとして、3ラウンド実施します(4回以上でもOK)。1ラウンド終わったら1人(テーブル・ホストという)を残して全員が別の(好きな)テーブルへ移動
  • 2ラウンドが終わり、最後の3ラウンド目ではまた最初のテーブルに戻る。
  • 各テーブルには「模造紙」が貼ってあるとともにカラーのマジックが数本置かれ、各自好きなようにメモ(落書き)をする(気が付いたこと、感想、気持ち、イラスト、なんでも)。
  • さらに各テーブルにはお菓子と飲み物が置かれ、それをパクつきながらリラックスしてトーク(これがワールド「カフェ」という所以)。
  • 各テーブルではリーダーや進行役、ファシリテーターのような役割は置かず、全員がフラットな関係

各ラウンドではテーブルホストがトークの流れを引き継ぎますし、またテーブル上の模造紙は前のラウンドの内容を書き足していく形になるので、テーブル移動は1回だけながら、ワールド・カフェ参加者全体で同じ流れの中で話をしているような感覚になります。各テーブルに分かれつつも全員で話をしているような感じ。なので、終わった後の会場全体の一体感、「参加した!」感というのはなかなかのものがあると思います。

ちなみに、おわかりかと思いますが、この手法は「何か一つの結論を導き出す」ための会議には不向きです。テーマは置きますが、あくまで話し合うためのネタ。もちろんトークからいろんなアイデアは生まれますし、それも醍醐味ではありますが。なので目的にあった使い方が必要です。

また、先に書いた趣旨を踏まえて、テーブルは委員会や役職に関係ないランダムな組み合わせとしました。また、本部役員は各テーブルに散らばるように配置。

なお、全体を通して一つのテーマを話すということでテーマ決めが結構重要と思います。趣旨に沿っていて、かつ難し過ぎず、話しを限定し過ぎないテーマということで、今回は、

「PTA活動にできるだけ多くの保護者が参加し、できるだけ楽しくするにはどうしたら良いか?」

をお題としました。

(もうちょっとだけ続きます...次は参加者の感想や写真など)

第1回全体委員会でワールド・カフェ実施!(その1)

5月24日、平成28年度の第1回全体委員会がありました。

全体委員会とは、PTA役員(本部・委員会とも含め)全員が参加して行われる会議で、年3回ほど行われています。例年このタイミングで開催される第1回では、主にPTA本部から一般役員さんに向けた連絡事項が中心となっていました。なので、PTA役員全体の相互交流というよりは、どちらかというと本部から一般役員(各委員会の委員さん)への片方向の伝達、という性格が強い会議体。


...ですが、この第1回全体委員会は、PTA総会が終わってすぐ、つまり新年度の体制に変わった直後に、役員全員(やむを得ず欠席の方はいますけど)が集まるというタイミング。会社などでは、よくこのタイミングでキックオフ・ミーティングなんかを実施することも多いですよね。

今年1年間、PTAが一丸となって活動していくために、この機会を活用しないのはもったいない!

ということで、「ワールド・カフェ」という形式で、キックオフ・ミーティングを開催しよう。


このような僕の唐突な提案に対し、副会長さん、会計さん、書記さんのご尽力のもと伝達事項を資料にまとめ、従来メインの内容であった部分は資料配布+要点の説明という形で時間を短縮。結果、75分ほどの時間を割いて道祖土小PTAキックオフ・ミーティングを実施することになりました。


このような形にした僕の意図としては、「本部と一般役員の壁をなくしたい」、「PTA全体で同じ方向を向いて活動したい」ということがまずあります。そして、必ずしも全員が前向きな気持ちでPTA役員を受けているのではないという現実の中、今年一年間「できるだけPTA活動を前向きに捉えてもらい、取り組んでもらいたい」ということ。

こういったことというのは、まさにキックオフ・ミーティングとしてやるべきことだと思うんですよ。そして、それにうってつけな方法が「ワールド・カフェ」だったわけです。

(以下、続く)

PTA総会

5月12日、平成28年度のPTA総会が開催されました。PTA総会というのは、PTA会員全員が出席して(といっても一般会員の方は委任状を提出する方がほとんどですが)前年度の決算および新年度の予算と新役員の選出などを行う、とても重要な会議です。ここで承認されなければ僕も会長になれないわけです...

ちなみに、PTA=Parent Teacher...という名称のとおり先生も会員であり、PTA総会にも当然出席されます。

一応無事に予算も新役員についても承認され、ここでやっと新年度体制がスタートということになりました。一年間がんばりますのでよろしくお願いします。